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セーラームーンに出てくるブラックムーンの一族の皆さまに萌え萌えするブログです。リンクはカテゴリの欄からどうぞ。/管理人・てりーぬ
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というわけで続きです>人<
応援拍手してくださった方ありがとうございました&尻すぼみな終わり方でごめんなさい…
久林さん(名指しやめれ)コメントありがとうでーーす!^▽^ノノ

昔のデマンドの一人称を俺にするか僕にするかで15分くらい悩んだ
結局アニメのとおり僕でいきましたー
僕って言いだすととたんにおぼっちゃま度3割増しだわ

ネメシスの暮らしを勝手に妄想していくのがめちゃくちゃ楽しかったので、またやりたいと思います。

初めて読まれる方は前の方から先に読んでくださいませー!
(ねつ造設定上の注意→即位前のデマンドにルベウスはため口)







ようやく人影がこっちを向いた。白い輪郭が吹雪と混ざり合って、俺は、昔読んだ童話の
氷の世界の女王のことを思い出した。
「こんなところで、何やってるんだよ。風邪でもひいたら、どうするんだ、明日」

俺はデマンドのいる方に近づきながら、大き目の声を出した。
ようやく向かい合って立つ位置まで来ると、デマンドはまた空の方を向いて、俺に背を向けたまま声を出した。
「決心を、つけていた」
「決心?戴冠式のか」

プリンスになるのが怖いのだろうか、果たしてこいつはそんな柄だっただろうか、俺が少し怪訝に思っていると、
「僕は、改革を起こすつもりでいる」
デマンドは、今度は俺の方に向き直って言った。アメジストの瞳と目が合った。

「改革…?」
いきなり穏やかでない言葉を聞いて、俺が眉をひそめると、デマンドは頷くように目を伏せた。
「僕は、父上までのような保守的な政治はしない。このままこの星にしがみついていても、
一族の滅亡は目に見えている。皆死ぬだけだ」
そう聞いて、俺は、ここに来る途中胸によぎった不安を思い出した。
寒くなっていくばかりの天気に、育たない作物、食料の不足、流行る病気…
どれを取っても、明るくない未来ばかりだった。

「でも、それじゃあどうするつもりなんだ」
俺が考え付かないでいると、デマンドはもう一度空の向こうを見た。
「あれを手に入れる。そのための、決心だ」



地球… デマンドが見ていた青い星は、ずっと昔に、俺達の先祖が追い出されて
二度と戻ることを許されなかった楽園だと聞いていた。
その星には、とてつもない、恐ろしい力を持った女王がいて、刃向かうものには容赦ない制裁を下したのだそうだ。
だから、地球には近づくな、地球の話もしてはいけないと、俺達の一族は小さいころから
毎日のように聞かされてきた。
なのに、今、目の前の幼なじみは、何て言った?

「地球を手に入れるだって?そんなことができると思ってんのか!?」
思わず大きい声が出た。それだけ驚いたんだ。
「国王や元老院のやつらに聞かれたら、笑われるぞ!」
笑われるので済めばいい方だ、もしかしたら気でも狂ったのだと思われるかもしれない。
戴冠式が取りやめになったらどうするつもりなんだ。


「父上も周りの大人達も、目を逸らしているだけなんだ… 誰かが行動を起こさないと、
僕達には滅びる道しかなくなってしまう」
デマンドは思いつめた目でそう告げると、「手はある」と続けた。
「まだお前にも教えることができないけれど、方法は考えている。
だから、僕を信じて、力を貸してほしい」


そう言うと、なんとこのプリンス候補は、俺に向かって頭を下げてきた。
雪と同じ色の前髪が顔に降りて、デマンドの表情は分からなかったけれど、今こいつが、
必死な決断をしようとしていることは、俺にもすぐ汲み取ることができた。
気のせいか、もしかしたら寒さのせいだったかもしれない。デマンドの肩が震えているように見えた。

こいつが、冗談でこんな大それた話を言うはずがないんだ。
今まで一族の未来のために、散々一人で悩んできたに違いない。
その決心を、一瞬でも疑ってしまった自分が、俺はひどく恥ずかしくなった。

「信じるさ」
そう短く呟くと、俺は思わずデマンドの頭を小突いていた。
「痛っ…!なにする…っ」
突然の攻撃への抗議の声を無視して、俺はデマンドの首に後ろから腕をかけた。
ちゃんばらできるのも今日までだ。
「明日からはお前の下僕になってやるよ、プリンス。心配しなくても、死ぬまでお供してやる!」
そう言って、デマンドを引き倒すつもりが、今度はデマンドの蹴りが俺の弁慶に直撃し、体制を崩したところに
胸倉を掴まれた。
「下僕だと?ふざけるな」
至近距離のデマンドの怒った顔に、俺は思わず息をのんだ。やばい、少し調子に乗ったかな。
そう思いながら、俺が目をそらすと、デマンドは首でも締めかねない位に手の力を込めた。
「下僕じゃない、同志だ!」


その言葉に呆気に取られて、俺はデマンドを見返した。
次第に、なんだか可笑しくなってきて、どちらからとなく笑いが漏れた。
デマンドが笑いながら手を放して、俺はその場に座り込んだ。

「ありがとよ…明日からも、よろしく。プリンス・デマンド」
「こちらこそ。紅のルベウス」

デマンドが差しだした手を取ると、俺は立ちあがった。
明日からは、同じようで違うこれからが始まる。

どんなことが起きるのか予想もつかないけれど、俺は、隣を歩く、幼馴染で明日からの王を
信じようと決めた。


いつの間にか、ひどかった吹雪が止んでいた。
俺達は、秘密の場所を後にした。
もう、しばらくはここに来れないかもしれない。もしかしたら、二度と。
言いようのない寂しさはなかったとは言えないけれど、それよりも、
二人で下る帰り道は、一人で来た時よりもずっと心強く感じた。





おわり













とりあえず言いたいことは、私は王子がだいすきですー!!!!ハァハァ
ということです ハァハァ

原作の「ルベウスもエスメロードも、長年連れ添った同志だった」とか
ミュの「お前をやらねば、我こそが孤独の王と誹られる!」とか
アニメで最後の言葉が「一族を頼む」なとことか

めちゃくちゃかっこいいじゃないですかあああああ 死ぬ!!思考回路ショートする!!

王子は責任感がそれは強くて、一族のためになんとかしなきゃ!!しなきゃ!!って
一生懸命だったと思うんですよう;; 
素直すぎて変な占いじじいに引っかかってしまっただけだと思うんですよね…
セレニティにやっきになってたのも、結構じじいの洗脳入ってたと思うんですけどどうなんだろう

あー…でもデマうさも好きです(節操無し)

拍手[7回]

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初めまして
こっそりとお邪魔させて頂いてます(^^
小説おもしろかったですv
ルベウスは結構な忠誠心の持ち主だと思うのですが
デマンドがプリンスになる前は対等な立場だったというシチュを想像したら
なんか萌えてしまいましたv
原画集の設定資料に載っている
黒月幹部の参考身長差のイラストに
こっそりとルベウスだけがプリンスを見て
ハートを飛ばしているカットがあるのですが
アレを発見したときは
ルベウスってデマンド好き過ぎるんじゃない??と
あらぬ妄想までしてしまいました(爆)

 ところで、少し前に
「サフィールは格闘家」という設定があると書かれていたと思うのですが
あれってどこに書かれていたのでしょうか
なんだかちょっと気になってしまいまして
よろしければお聞かせ頂けると嬉しいです!
月野真理 2010/07/27(Tue)01:29:55 編集
無題
はじめまして!てりーぬですm・・m
コメントありがとうございました!とっても
嬉しいです~!小説読んでいただいて
ありがとうございます…というか、実は
月野真理さんのサイト、私しっかりお気に入りに
入れさせていただいて、毎日伺うストーカーに
なっています>人< デマうさたまらんです!!
こんな形でのご挨拶ごめんなさい…いつも
応援しています!!


なんと!設定資料集でルベウスはハートを
飛ばしているんですか…けしからんやつめ
私はまだ設定資料集未購入なので、買えた時は
真っ先にそのハートを確認したいと思います!!
ルベウスはアニメだとひどい扱いで印象に残らないんですけど、
原作とかミュでは意外といいやつっぽくて
最近特に気になっています><

みんな王子のことがだいすきなんですよね~
もっと仲良くすればいいのに!!ヤキモキ


サフィール格闘家のソースはですね、
Rのアニメアルバムの、143ページに
書いてありました!お手にとることが
あったらぜひ確認してみてください^▽^


てりーぬ 2010/07/28(Wed)00:17:30 編集
ありがとうございました!
お返事ありがとうございました!
というかあのような辺鄙な場所にお越し頂いているようで
大変恐縮です;
ルベウスがハート飛ばしているカットですが
前こっそりとブログにアップしていたので
よければこちらを確認してみてください
http://file.moontruth.blog.shinobi.jp/set.jpg

サフィールの件も回答ありがとうございました
早速アニメアルバムを確認してみました
まさかこんな所に書いてあったとは・・・
落とし穴でした
優れた格闘家だけど戦うのは好きじゃないって
一体どういう事でしょう(笑)
ああでもずっと気になっていたので
思い切って聞いてよかったですv
色々とありがとうございましたミ☆
月野真理 2010/07/28(Wed)19:33:36 編集
無題
お返事遅くなってしまってごめんなさい!!
まああああ、素敵なおまけをありがとうございますー!!! これ見たかったんですよう~!!
やばい…身長差だけでめくるめく妄想が
爆発しそうで鼻血でそうです><
サフィールちいちゃすぎだろ…!!笑
あかんこれは!!おねいさんさらいたくなっちゃうから!!
あと王子も以外と背低かったのですね…
エスメロードヒールはかなきゃいいのに^^;

格闘家だけど戦うのがすきじゃないっていうのは
きっとあれですよ、スポーツとしては一流だけど
血なまぐさいことはしたくないっていう
おぼっちゃま思考なんだと思います!(妄想)

てりーぬ 2010/07/31(Sat)00:24:23 編集
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